冠婚葬祭

知っておきたい火葬場でのマナーやルール

知っておきたい火葬場でのマナーやルール

日本において、葬法として最も多いのが火葬です。

葬儀同様、しきたりやマナーが細かく、経験したことのない方にとってはわからないことや戸惑ってしまうことが多いでしょう。
ここでは、火葬に参列した場合に恥ずかしい思いをしないよう、火葬場におけるマナーや決まりごとについて詳しく解説していきます。

火葬場へ向かう際の注意点

同行できるのは誰?

葬儀が終わり、故人が霊柩車で火葬場へ向かうと、参列者の幾人かも同行することになります。
誰でも火葬場に行ける訳ではなく、遺族、近親者に加え、「故人と特別に親交があった人」のみが同行できます。

もし、どうしても火葬場へ同行したい場合は、事前に遺族へ交渉し、許可をもらうことを忘れては行けません。
霊柩車に乗り込む直前にお願いするのはあまり常識的な行為とは言えないので、葬儀の前に必ずお伺いを立てておきましょう。

また、火葬場へ向かう車順にも決まりがあります。
まず、霊柩車が先頭となり、その直後に喪主や遺族が乗る車が続きます。
霊柩車に続く車に乗る順序も決まっており、遺族、近親者、友人・知人の順です。

故人と血縁が深い人ほど先に乗り込むことを覚えておきましょう。

喪主や葬儀委員長などの代表者がハイヤーに乗り、その後の方々はマイクロバスに搭乗するのが一般的です。
マイクロバスに座る順番にも気をつけなくてはなりません。
故人と血縁の深い順に前から座っていく、と覚えておきましょう。

火葬場に行けない人はどうすればいいの?

火葬場へ行かなかった方は、遺骨を迎える準備と精進落としの準備をします。
帰ってくる方々のための準備として、清めの塩と水を用意しておくのが一般的です。

[su_label type=”info”]参考[/su_label]精進落としとは
喪主や遺族から、参列者や僧侶に御礼を述べる儀式のことで、飲食物などが振る舞われます。
元来、初七日あるいは四十九日の法要が終わった後に催されるものでしたが、昨今では火葬後や、火葬が完了するまでの時間に行われることが増えたようです。

火葬場へ持って行かなければならないものとは?

火葬場へ持っていくもの
  • 火葬許可証
  • 心付け
  • 軽食

火葬を行うためには「火葬許可証」は必須。
これがないと当然のことながら火葬を行うことができないため、忘れないようにあらかじめ葬儀屋に預けておきましょう。

心付けは、火葬場の係員と火葬場まで運転してくださる運転手にお渡しします。
前者は火葬の前後に、そして後者には火葬場から葬儀場へ戻ってきた際にお渡ししましょう。

火葬が終わるまでには1~2時間ほど要するため、待ち時間の間につまめる茶菓子や軽食なども用意しておくと良いでしょう。
あらかじめ葬儀屋に手配をお願いできることも多いので、事前に相談しておくことをおすすめします。

火葬場前後の注意点

納めの式から骨上げまで

火葬場前後の注意点
火葬場へ到着すると、棺が火葬炉の前に安置されます。
炉の前にある祭壇に香炉や燭台、生花、供物、位牌、遺影などを飾ると、そこで「納めの式」が行われます。

納めの式は僧侶の読経から始まり、焼香、合掌、礼拝と続き、棺の小窓を開けて故人と最後の対面をする場合もあります。
それらを済ませると、棺が炉に入れられ、火葬が始まるのです。

火葬が終わるまでにはおおよそ1~2時間程度要するので、その間は火葬場にある待合室で終了の時を待ちます。
場合によっては火葬炉の前に設置した祭壇の線香を絶やさぬよう、交代しながらそのよう子を見にいくこともあるようです。

火葬が完了すると、係員から呼び出しがあり、「骨上げ」に入ります。
これは遺骨を骨壷に収納する儀式で、必ず二人ペアになり、竹の箸を使って骨を拾い上げ、骨壷に収めていきます。

遺骨を一つ二つ収めたら、次の方に箸を回していきます。
骨を拾い上げる順番についても、故人と関係が深い順番で進めるのが決まりとなっているので覚えておきましょう。

骨上げが終わると、係員が骨壷を白木の箱に収めて白布で包みます。
この時、箱の中に埋葬許可証を一緒に入れてくれます。
これは火葬許可証と同ように、納骨の際に必要となる重要な書類です。
絶対に失くすことがないようにしまっておきましょう。

遺骨は喪主が両手で抱え、喪主に続く遺族が位牌と遺影を持ち、葬儀場へと戻ります。
葬儀場へ戻ったら準備してもらっていた精進落としをし、葬儀を終えるといった流れになります。

その他の注意点

火葬場で気をつけるべきことは、骨上げをする際の順番や、納めの式での振る舞い方が主となります。
しかしながらこれらは最低限覚えておくことであり、宗派などの違いによってはさらに多くのマナーが存在します。

いずれにしても、故人に哀悼の意を表し、遺族に失礼のない振る舞いを心がけることが最も大切なことです。
常識的な範囲での言動・行動を心がけ、慎ましい態度で参列すれば、さほど問題はないでしょう。