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故人を偲ぶ葬式会場の祭壇

故人を偲ぶ葬式会場の祭壇

葬儀においては、華やかな祭壇が印象的に感じられることでしょう。
特に目立つ場所に置かれており、また装飾も豪華にされることが多いです。

そんな祭壇について、種類や決まりはあるのか、そして費用などについてまとめましたので参考になさってください。

祭壇の種類について

祭壇とは

祭壇とは

お葬式の際、正面の目立つ位置に、遺影や花が飾られているスペースを目にすると思います。
これこそが祭壇と呼ばれるものであり、お葬式専用の壇になります。

飾られるのは、遺影のほか、さまざまな供物です。これらによって、親族ほか、多くの参列者が故人を偲びます。
お葬式の象徴的な存在であるため、葬儀に参列したことがある方は、かならず目にしていることでしょう。

この壇は、ただ参列者に見せるために置いているわけでもありません。
祭壇の前には経を読むための机「経机」が設置されており、ここでお坊さんは読経をおこない故人の魂は天国へ導かれます。
もしかすると祭壇そのもの以上に重要といっても過言ではないかもしれません。
セットで覚えておくとよいでしょう。

祭壇にはどのような種類があるの?

祭壇にはどのような種類があるの?

一口に祭壇といっても、種類はいくつか存在します。
以下で詳しく紹介します。

●白木祭壇

古くよりもちいられている祭壇です。

その名の通り、白い木肌が特徴的な木製の壇で、神社の門のような形状をしています。
これは、戦前にもちいられていた「野辺送り」という風習が受け継がれているといわれています。

この風習は、同じく白木で造った、輿に棺を入れて墓地まで運ぶという見送り方です。
白木祭壇の中央が神社の門のような形状になっているのは、この輿が形を変えてできたためです。

この壇は大掛かりで高価なものであるため、基本的にはレンタルするのが通常です。
各寺院で用意されているので、相談してみてください。

●花祭壇

近年増えつつある祭壇です。
白木祭壇にもお花は飾られますが、こちらは壇全体がお花であしらわれた華やかなタイプになります。
お花の生け方によってオリジナリティが出せます。

また、宗教色が出にくいことから、宗派の違いにかかわらずもちいられるのも魅力のひとつです。
お花も生花と造花の2種類から選べるため、予算に合わせて選択できます。
生け花の方が高額とはなりますが、より一層気持ちのこもった葬儀になるでしょう。

●神式祭壇

お葬式が神式の場合にもちいられる祭壇です。
素材は白木ですが、その名のとおり神の世界に由来した飾りつけがおこなわれるのが特徴的です。

主には、神道の三種の神器である、八咫(やた)の鏡・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のレプリカがもちいられます。
神式においてこれらは必須となり、他に供物とお花の代わりには榊が飾られます。

●キリスト教式の祭壇

通常は教会で執り行われますが、斎場を利用する場合はキリスト教に適した壇が作られます。
十字架とろうそくが不可欠で、生花と聖水が配置されています。

特に豪華な祭壇となるとイエス・キリストや12人の使徒などがデザインされた壇になり、仏教式とは雰囲気ががらりと変わります。

そのほか外国の宗派における葬式をおこなう際も、適宜宗教に合わせた壇が用意されるため、心配な場合は業者などに相談をするとよいでしょう。

祭壇の費用とは

祭壇の費用とは

祭壇の値段について

壇を常日頃から家に置いているという家庭は、まずないでしょう。
そのため、前述でも触れている通り、基本は寺院や斎場でレンタルするのが一般的です。

細かな作りが印象的な白木づくりのものを購入するとなると、数百万~数千万円となり、かなり高額になるためレンタルにする方がほとんどです。
また、必要になる金額は祭壇の料金だけではなく、そのほかには人件費や諸経費などもろもろかかります。
そのため、ある程度余裕をもって見積もっておいたほうが安心でしょう。

費用相場について

葬儀のタイミングは、いつ訪れるか分かりません。
突然親族が不慮の死を遂げるともなれば、急な出費を覚悟しなくてはならないことでしょう。
そんなとき、事前に相場が分かっていれば安心です。
以下は、一般的な費用相場となっています。

まず壇そのものの相場ですが、種類によって差が開くものの、30万円~120万円ほどを意識しておいてください。
内訳に関しては、棺の桐の合板が3万円~10万円くらい、布張り棺なら7万円~数十万円となっています。
さらに、刺繍が入っている布や彫刻が施されている棺となると高額になっていきます。

安置料は、自宅に安置する場合のドライアイス料が1日あたり5,000円~30,000円程度、施設で預かってもらうなら1日1,000円~50,000円程度となります。
さらに、骨壷・骨箱が10,000円~50,000円程度、枕飾り壇10,000円~30,000円程度、そして遺影20,000円~30,000円程度といった出費も合わさってくるでしょう。

いずれも幅が持たされているのは、葬儀の規模やランクによって違いがあるためです。
安く見積もった場合でも、やはり比較的高額であることに変わりはありません。
想定される参列者の数である程度の金額が把握できるかとは思いますので、相場があることを理解した上で、余裕をもった準備が必要でしょう。

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