おしゃれなギフトやウェディングブーケとして近年人気を集めているプリザーブドフラワー。生花に比べて長く美しい姿を保つことができ、それでいて造花やドライフラワーよりも瑞々しく鮮やかな色と柔らかな風合いを楽しめる点が魅力です。
生花より長持ちし、造花やドライフラワーとも違う不思議なお花…プリザーブドフラワーとは一体どんな花なのでしょうか?
ここではプリザーブドフラワーの長所から簡単な作り方、長持ちする保存方法まで詳しくご紹介します。
プリザーブドフラワーの長所とは?
プリザーブドフラワーが人気となっている理由はいくつかありますが、なんといっても1番の魅力は水を与えなくても生花のように枯れず、長持ちすることでしょう。そのうえ生花に近い瑞々しい質感があり、生花と違って花粉アレルギーの心配がない点も魅力です。また、染色によって自然のお花にはない青や水色などの豊富なカラーバリエーションを楽しむことができる点も人気の秘訣と言えます。
このように魅力的な特徴が多数あるため、プリザーブドフラワーはギフト(母の日、誕生日、敬老の日、結婚・出産祝い)として大人気なのです。
プリザーブドフラワーのギフトは幅広い種類の中から選べるのも嬉しいところです。代表的なものをいくつかご紹介します。
- 花束
- 花をしきつめたフラワーボックス
- フォトフレーム
- 花と時計が一体になったもの
- ガラスドームに入ったもの
- 壁に飾れるフレームアートやリース
花束やフラワーボックスはインパクトのあるギフトとして人気ですし、いつでも身近にお花を感じることができる時計や写真立てのギフトも素敵ですね。
身近な材料だけでできる!プリザーブドフラワーの作り方
プリザーブドフラワーは生花を加工して作ります。加工の手間がかかる分、生花に比べると価格が高いため、プリザーブドフラワー教室などで作り方を教わって自作する方もいるそうです。作り方をマスターすれば、自分の好きな花を好きな色に加工したり、世界に一つだけのオリジナルギフトを作ったりすることができます。プリザーブドフラワーの作り方は意外に簡単なので、ここでご紹介します。
<材料>
- 新鮮な生花(満開の花ではなく6~7分咲きの花がおすすめ)
- フタができる透明な容器
- 脱水・脱色液(度数70%前後の消毒用エタノールでも代用できる。消毒用エタノールは薬局やドラッグストアで入手可能)
- 着色液(万年筆用のインクやプリンター用のインクがおすすめ。色はお好みで)
- 保存液(ドラッグストアなどで手に入るグリセリンを水に溶いた液でも代用可能)
<作り方>
- 生花の茎を2〜3cm残してハサミで切る
- 容器に花全体が浸かる量の脱水・脱色液を入れる
- 容器に生花を入れ、軽く揺すって花弁の間の空気を抜く
- 容器にフタをして、脱水・脱色が完了するまで漬ける(約1日)
- グリセリン2:水1の割合で混ぜ合わせた液にインクを垂らして保存・染色液を作る
- 花の茎を保存・染色液に挿して直射日光の当たらない場所に置いておく(約1日)
- 時々、花の様子を見て好みの色合いに染まったタイミングで液から引き上げ、花に付着した液を優しく拭く
- トレイや水切りネットなどの上に置き、直射日光を避けて、数日間自然乾燥させる(ドライヤーで乾燥させることも可能。ただし、高温になりすぎると花が劣化するため、弱風をあてるようにする。また、乾燥させすぎるとひび割れが生じることもあるため要注意)
プリザーブドフラワーの寿命は?長持ちする飾り方もご紹介
生花に比べて長く楽しめるプリザーブドフラワーですが、保存方法が悪いとすぐに劣化してしまいます。美しい状態を長く保つためにはプリザーブドフラワーに適した飾り方をすることが大切です。
プリザーブドフラワーは湿気、光、風などに弱いので、それらを避けて保存すると良いでしょう。具体的には以下のようなことに気を付けて飾ってください。
- 高温多湿を避けて保存する(最適な湿度は30~50%)
- ケースに入れて保管する
- 窓際や照明器具の近くには置かない
- エアコンの風が直接あたる場所には置かない
デリケートなプリザーブドフラワーですが、このような点に気をつけて保存すれば3~4年もの間、きれいな状態を維持できる可能性があります。プリザーブドフラワーは枯れない花ですが、色があせるなど、徐々に劣化はしていきます。正しい保存方法を守って、1日でも長く美しい状態を保てるように工夫してみてください。
プリザーブドフラワーのお手入れの仕方
プリザーブドフラワーには水やりは必要ないのですが、お手入れが全く不要というわけではありません。プリザーブドフラワーに必要なお手入れの仕方についてもご説明しましょう。
プリザーブドフラワーにホコリがついてしまった場合は放置せず、すぐに除去してください。ただし、手を使ってホコリを払うことはやめたほうが良いでしょう。プリザーブドフラワーは繊細なので、壊れてしまうかもしれません。
ホコリを払いたいときはドライヤーかエアブロワーを使うのがおすすめです。その際は間近で風を当てないように注意してください。少し距離を置いて、遠くから風を当てることを心がけましょう。微風ではホコリが取れない場合は、筆を使って軽く払うことをおすすめします。
もし、こまめにお手入れするのが面倒と感じる場合は、花をケースに入れて飾ると手間を省くことができます。
まとめ
“お花が大好きだけど、すぐに枯れてしまうのが残念…。”そんな風に感じている方はプリザーブドフラワーを飾ってみてはいかがでしょうか。生花と比べてずっと長い間、美しい姿を楽しむことができますよ。
飾り方やお手入れの仕方に少し気を配るだけで、さらに長持ちさせることもできます。ぜひ暮らしに取り入れたり、大切な人へのギフトとして贈ってみたりしてください。市販のプリザーブドフラワーの中で好みのものが見つからなければ、自作にチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。
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