ニュースなどを見てみると、世界の首脳が会談をする際に「晩餐会が催された」といった報道を見ることも多いのではないでしょうか。
なんとなく一緒に食事をとることとわかっていても、具体的にどのような流れで開催されているのか詳しいことはわからないという人も多いでしょう。
ここでは晩餐会とはどのような会で、招待された際にはどのような点に気をつければよいかについてみていきます。
晩餐会とは
そもそもどのようなイベント?
晩餐会とは正式には夕食の時間帯にディナーを共にする宴会の一種です。
この宴会にはいろいろなランクがあります。
その中でも最も鄭重なものが晩餐会です。
ある人に対して敬意を表する、もしくは祝賀などを目的として執り行われるのが一般的です。
もし晩餐会に出席する機会があるのでしたら、何よりも儀礼は重視されると思って臨むと良いでしょう。
どのように招待されるのか?
晩餐会に呼ばれるのは、一般的には招待状によります。
主催者がご夫婦の場合には招待状は連名で届きます。
宛名についても既婚者の場合、夫婦連名で出すのが一般的です。
招待状は郵送されることが多いのですが、主賓など特に強く臨席をお願いしたい人に対しては主催者が自ら直接訪問、または電話などで依頼があります。
そして内諾を受け、先方のスケジュールに合わせて、いつ開催するか日時をそこで決めることもあります。
そして主催者側が後日改めて正式な招待状を送る、または直接届けるといった流れになります。
日本の場合、執り行われる時刻はディナーの時間という事で、午後5時もしくは6時。
欧米スタイルの場合は、午後7時もしくは8時に執り行われることが一般的には多いようです。
また、欧米の場合、クリスチャンの人も少なくありません。
そこで「13日」や「金曜日」といった、縁起の悪い日には開催しないのがマナーです。
もし出席者が13人になりそうな場合は、1人削るもしくはもう1人出席者を増やすなどして、13人のディナーは避けましょう。
欧文の招待状の場合、三人称を用いて文章を作成します。
出席可否の回答を求めるのは一緒ですが、日本の場合とは違い返信用はがきなどをもちいないのが一般的ですので、注意しましょう。
以上のように、日本と欧米とでは若干スタイルが異なります。
外国の人を招いて執り行う際には世界標準のマナーを意識して準備しましょう。
主催者が注意を払うべき席次
晩餐会を開催する場合、だれがどこに座るか、席次は主催者の裁量によって決まります。
入口や受付で席次表をもらい、ゲストが手にとって自分の座席を確認します。
主催者夫婦は予定時刻の30分前頃には待合室の入り口にスタンバイして、ゲストを待ち受けます。
その際には一言二言「今日はお招きいただきありがとうございます」など、軽い挨拶を交わしましょう。
参加者が大勢ともなると、主催者側も準備や挨拶に忙しいのであまり長い時間を取らせないように手短に済ませましょう。
晩餐会に出席する前に知っておきたいマナー
主人と客の関係を重視すべし
晩餐会に出席する際のマナーはさまざまありますが、何よりも重要なのは服装ではないでしょうか。
ポイントになるのが、主人とゲストの関係性です。
主人は原則お客様よりも格上の正装をしないのがマナーです。
逆にゲストの立場からすると、主催者よりも略式の衣装を着用しないように注意しましょう。
大抵の場合、招待状にドレスコードが記載されていると思いますので、その指示に従うことは大前提です。
もし招待状の中に「ホワイトタイ」の指定があった場合、礼装がマナーです。
男性の場合は燕尾服着用が必須と思ってください。
格式高い結婚式や披露宴で新郎が着用する服や指揮者の服と一緒です。
燕尾服を着用する際には、前のボタンは留めません。
また、蝶ネクタイは指定の通りで、ベストは白が基本的なスタイルです。
ちなみに女性の場合は、ローブ・デコルテが一般的なスタイルになるでしょう。
ローブ・デコルテとは、ネックラインが深く大きくV字のようにカットされ、肩、背中、胸の上部の鎖骨(デコルテ)を露出させたノースリーブのドレスです。
イブニングドレスのひとつで、最も正式な礼装(夜礼服)でもあります。
略式でも構わないという場合には
晩餐会の中には少しカジュアル寄りに、略式でも構いませんと招待状に書かれている場合もあります。
この場合セミフォーマルな衣装を選択します。
男性であればタキシード、女性はディナードレスやセミイブニングドレス、カクテルドレスなどの着用が望ましいでしょう。
夜の時間帯に着用することを目的としているので、ツヤのある生地で華やかなもの。
昼間と違い袖なしでロング丈のワンピースで問題ありません。
また、アクセサリーに関してもゴージャスなものを身に着けて楽しんでください。
女性の場合は小物などにも注意を払おう
晩餐会に出席するにあたって、アクセサリーなどを身に着けて参加することが多いでしょう。
ネックレスやイヤリング、バッグなどを持っていくこともマナー上は問題ありません。
できればアクセサリーも晩餐会という華やかな席にマッチする印象のものを用意しましょう。
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