「ヌン活」という言葉をご存じでしょうか?ヌン活とは「アフタヌーンティー活動」の略称で、若い女性を中心にSNSなどで使われるようになった言葉です。
そもそも「アフタヌーンティー」はイギリスの貴族の世界で社交の一環として古くから行われてきました。日本でもこの風習に影響を受けて、自宅などでティーパーティを行う人もいます。また、ヌン活ブームの影響もあり、ホテルやカフェのアフタヌーンティーも人気です。
そんなアフタヌーンティーに誘われて、「どんな服で出かければいいの?」「アフタヌーンティーのマナーがわからない…」などと心配している方もいるでしょう。そこで、今回はアフタヌーンティーの服装やマナーについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
ホテルでヌン活! 服装で気をつけるべきことは?
ホテルのアフタヌーンティーの場合、ドレスコードを設定している場合もありますので、注意が必要です。事前にホームページなどで確認しておくと良いでしょう。ドレスコードはホテルによって異なりますが、よく見かけるのは「スマートカジュアル」です。
スマートカジュアルとは、フォーマルのように堅苦しくはないもの、清潔感や上品さがある服装のことです。このようなドレスコードが指定されている場合、ジーパンやサンダルなどのカジュアルすぎる服装は避けましょう。背中や胸元が大きく開いたドレスや露出度の高い服装も上品さに欠けるため、場にふさわしくありません。
女性の場合は、ワンピース、ブラウス、ジャケットとスカートの組み合わせなど、きれいめな服装がおすすめです。
男性の場合はジャケットとパンツの組み合わせに、足元は革靴が良いでしょう。
一方、カフェで開催されるアフタヌーンティーでは基本的にドレスコードはないので、好きな服装で行って大丈夫です。
ただし、アフタヌーンティーでは紅茶の香りを楽しむので、その邪魔にならないように、香りが強い香水は控えたほうが良いでしょう。
ヌン活の基本的なマナー
アフタヌーンティーを楽しむためには、飲食の際のマナーをおさえておくことも大切です。
紅茶を飲むときのマナー
まず、アフタヌーンティーのメインであるティーの正しい飲み方はマスターしておきたいところです。ティーカップの持ち方は、持ち手には指を通さずに、つまむように持つのが正しいとされています。
ティーが入ったカップの下にはソーサーが敷かれています。紅茶を飲む際にはカップのみ持ち上げて、ソーサーはテーブルに置いたままにするのがマナーです。ただし、ソファーに座って、テーブルとの間に少し距離がある場合や立食式の場合はソーサーごと手に取って飲むようにしてください。
ティーにスプーンが添えられている場合には、ティーを飲む際にカップの後ろ側に置くと飲みやすくなります。
ティーのお代わりを希望する場合は、もてなす側の人に注いでもらいましょう。ホテルのアフタヌーンティーでもスタッフにお願いして注いでもらうのが一般的で、自分でティーポットをとってカップに注ぐのはマナー違反になります。ただし、テーブルにポットが置かれている場合は、自分でポットから注いでも大丈夫です。
食事を食べるときのマナー
アフタヌーンティーでは3段のケーキスタンドに盛り付けられた軽食やおやつを楽しむことができます。ケーキスタンドは上段にペストリー(ミニケーキ)、中段にスコーン、下段にサンドイッチが盛り付けられているケースが多いです。
食べる順番にも決まりがあり、サンドイッチ→スコーン→ケーキという風に、基本的に塩味のある食べもの(セイボリー)から甘いものの順に食べていくのが良いとされています。
上手な食べ方にもいくつかコツがあります。
- サンドイッチ
一口サイズなら、手でもって食べて大丈夫です。一口で食べられない場合は、ナイフとフォークを使って食べましょう。
- スコーン
手で横半分に割った後、クリームやジャムを一口分ずつ塗って食べます。
- ケーキ
三角形のケーキの場合、とがったほうから食べていきます。ミルフィーユなどの崩れやすいケーキの場合は、あらかじめ横に倒しておいて、ナイフでカットして食べると良いでしょう。
おうちでのヌン活に招かれた際は、あまり早く到着しないこと
会場がホテルやお店ではなく、家に招かれるイギリス式のアフタヌーンティーの場合は、約束の時間の前に到着するより、ギリギリに到着する方がむしろ好まれます。日本人は「約束の時間より前に着いておかないと」と考えて行動する人が多いようです。あまり早く着きすぎないように気を付けてください。
パーティにお呼ばれした場合は何か手土産を持っていきましょう。手土産の定番はちょっとしたお菓子です。自分でアレンジした花かごの中に入れるなど、オリジナルの工夫をすれば、さらに喜ばれるでしょう。
まとめ
アフタヌーンティーに参加する際におぼえておくべきマナーはそれほど多くはありません。今回ご紹介した基本的なマナーをおぼえておくだけで、後は気兼ねなく楽しむことができます。非日常的なゆったりとした時間を過ごせるのがアフタヌーンティーの醍醐味です。基本的なマナーは抑えつつ、優雅な時間をお楽しみください。
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